家庭用品による皮膚障害74件 吸入事故は68件 21年度

◎ピアスで金属アレルギー、カビ取り剤や防水スプレーで悪心

厚生労働省がまとめた年次報告書によると、2021年度に報告された家庭用品による皮膚障害事例は74件だった。ピアスや除菌剤、ネックレスなどでアレルギー性の皮膚炎などが起きていた。一方、吸入事故は68件で、洗浄剤や殺虫剤、防虫剤、防水スプレーなどが上位を占めた。厚労省は事業者に安全性の高い製品開発と積極的な情報提供を求めるとともに、消費者に安全な製品選びや適正な使用を呼びかけた。

21年度に皮膚安全性症例情報ネットを通じて厚労省に寄せられた医療機関からの皮膚障害事例は74件(20年度81件)。製品別ではピアスが13件、除菌剤(手指)が12件、ネックレスが10件、ビューラーが8件などと続いた。20歳代女性のピアスによる皮膚障害事例では、硫酸ニッケル、塩化コバルト、金チオ硫酸ナトリウムに陽性を示し、アレルギー性接触皮膚炎と診断された。両耳に皮疹が生じたが、治癒したという。

一方、日本中毒情報センターに寄せられた家庭用品に関連した吸入事故は68件(20年度125件)だった。洗浄剤(住宅用・家具用)が14件と最も多く、カビ取り剤などの事例が目立った。次いで殺虫剤が12件、防虫剤が7件、防水スプレーと除菌剤がそれぞれ6件と続いた。

厚労省医薬品審査管理課化学物質安全対策室は「製品及び情報の入手経路が海外を含め多様化しているため、予期しない健康被害事例が発生しやすくなってきている」とし、消費者には信頼性の高い最新情報の入手、安全な製品の選択、適正な使用を呼びかけている。

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