【香港】メニューの適正化を要請 「写真と料理が違う」と苦情

「美食の楽園」として知られてきた香港のレストラン業界が、現在大きな課題に直面している。香港消費者委員会は4月14日、レストランに関する苦情が毎年1500件以上も寄せられていると発表し、業界に対してメニューやサービスの適正化を求めた。

主な苦情内容は「実際に提供された料理がメニューに掲載されている写真と異なる」「オンラインプラットフォームで入手した特典クーポンが利用できなかった」「他の席が空いているにもかかわらず、時間制限だからと退席を求められた」などだ。情報の不明瞭や説明不足などがトラブルの原因となっていた。

特にメニュー表示ではトラブルが多発しており、具体的には「広東風焼肉の盛り合わせを注文したところ、写真には子豚の丸焼き、ガチョウの丸焼き、豚のすね肉の燻製、クラゲ、鶏肉の蒸し煮の5品が表示されていたが、運ばれてきた料理は鶏肉の蒸し煮とクラゲのみが写真と一致しており、残りの3品が牛バラ肉、鴨の胸肉、キュウリに置き換わっていた」という事例が報告されていた。店側は「写真はあくまで参考用だ」と反論するだけだったという。

こうした事態を受けて、消費者委は「香港の飲食業界は大きな課題に直面している。トラブルが適切に処理されない限り、信頼を失い、業界の評判を落とし、観光業にまで悪影響を及ぼす」と警告した。また、「参考写真を言い訳にしてはならない」と指摘し、表示の適正化や十分な説明、サービスの向上に努めるよう業界に対して推奨事項を示した。

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