【英国】スーパーの入り口に信号機 赤は入店不可 混雑緩和狙い

スーパー世界大手のアルディ(Aldi、ドイツ)は5月26日、英国で展開する店舗の入り口に信号機を設置し、店内の混雑を緩和する取り組みを開始した。10店舗で試行運用を始めており、全国の店舗に広げる方針。アルディは「来店者からも好評。新しいソーシャルディスタンス手法を徐々に全国展開したい」としている。

報道や来店者のSNS投稿などによると、信号機はスーパー入り口の上部に設置された。青と赤の2色で入店の可否を知らせる仕組みで、店舗の大きさ、来店者数、ソーシャルディスタンスに必要なスペースを緻密に計算して、シグナルを発しているという。

ディスカウント戦略で知られるアルディは、英国で875店舗を展開する同国5位のスーパーマーケット。3月22日までの12週間に11%も売り上げを伸ばし、食料品市場のシェアを8.2%にまで拡大したという。同社は英国での出店数を1200店以上に拡大する計画。

同社担当者は今回の取り組みについて、「利用者と従業員の安全確保が私たちの最優先事項であり、信号機システムは来店者数を管理するための正確で効果的な手法だ」とコメントしている。

英国の消費者団体Which?によると、英スーパー最大手のテスコ(Tesco)がアイルランドで、アルディの取り組みとよく似たシステムを運用しているという。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. こどもの事故
    ゴールデンウィークを控え、宿泊先や親戚の家に置かれた製品で子どもが思わぬけがをする可能性があるとしてc
  2. 電話相談
    大阪弁護士会の消費者保護委員会は4月26日・27日の両日、紅麹サプリ健康被害110番を実施する。小林c
  3. 豪州消費者団体Choice
    住宅ローンや家賃に関する苦情が増加しているのは銀行が苦境に立たされている人を十分支援していないからだc
  4. 鶏肉
    日本政策金融公庫が実施した畜産物の購入に関する消費者動向調査によると、食肉と牛乳について、およそ6割c
  5. コンシューマーリポート
    4月22日のアースデイを前に、米国の消費者団体コンシューマー・リポートは気候変動が消費者の財布に与えc

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る