「食品添加物」冊子発行 消費者の立場から発信 原英二さん🔓

日本消費者連盟運営委員、「知ってほしい食品添加物のこと」著者・原英二さん

◎食生活見直しへ実践提起

「食生活は改善できます。消費者自身が学習する、知り得たことをみんなで実践する、コマーシャルに流されない意識を持つ、一人でできないなら協同で取り組む、そして連携の輪を広げ社会を変える展望をつかんでいく、そうしたことをこのブックレットで伝えられればと思います」

日本消費者連盟運営委員・原英二さん

NPO法人日本消費者連盟(日消連)は昨年11月にブックレット「知ってほしい食品添加物のこと」を発行。著者が原英二さんだ。生協運動で培った「安全性」の視点が凝縮されている。

「かつては食の安全について警鐘を鳴らしてくれる学者や専門家が結構いて、マスコミも取り上げていました。ところが近年報道も減り消費者の関心は低くなっているように感じます。でも懸念される食の安全の問題がなくなったわけではない。業界に都合のいい情報ばかりでなく、もっと消費者の立場からの情報を発信しなければと思います」

食品添加物をめぐっては、必要以上に使われていたり、海外で規制されているのに日本は野放し状態だったり、添加されているのに表示されていなかったり、と消費者が知りたい情報があまりにも少ない、と原さん。

ブックレットでは「豆腐」を例にし、伝統的製造と安価で効率的な製造の違いを説明、両者によって使用添加物が異なることを紹介し、「どんな食品添加物を使うかは食品メーカー次第だが…(以下続く)

(本紙3月1日号「提言―消費者問題はいま」欄より一部転載)

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