米消費者調査、7割の人が値上がり実感 4人に1人が購入中止

米消費者団体コンシューマー・リポートが行った消費者態度調査で、直近3カ月に製品価格の値上がりを感じた人が68%にのぼることがわかった。品不足や遅延などを感じた人も多く、4人に1人が購入を中止・延期・キャンセルするなどしていた。

調査は7月中旬、全国の成人男女2184人を対象に実施され、直近3カ月の状況を尋ねた。新型コロナの制限が解除され、経済活動が再開された時期にあたるという。

調査結果によると、およそ90%の人が値上がり、製品・サービスの不足、遅延のどれか1つ以上に遭遇したと回答。詳しくは、68%が「製品の価格が思った以上に高かった」と答え、サービスについては38%が同様の回答をした。値上がりを実感した製品はガソリン、食料品、日用品、高額商品など。また、60%の人が製品の品不足を、58%が製品の遅れを感じていた。

さらに、購入を中止・延期・キャンセルした人が全体の24%にのぼり、白物家電で14%、医療・歯科治療が13%、自動車の購入・リースが12%、不動産物件の購入が10%などとなった。

コンシューマー・リポートはシカゴ大学と協力して毎月、この調査を行い、消費者の態度や買い物行動を追跡している。

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