【米国】SNSで暗号資産を違法宣伝 カーダシアン氏が当局と和解

米証券取引委員会(SEC)は10月3日、SNSで暗号資産を違法に宣伝したとして人気タレントのキム・カーダシアン氏を起訴し、同氏が126万ドル(約1億8200万円)を支払うことで和解したことを明らかにした。

有名人やインフルエンサーがソーシャルメディアで暗号資産を宣伝する場合、ブランドとの関係や報酬について開示することが証券法で義務付けられている。カーダシアン氏はEthereumMax(イーサムマックス)が提供する暗号資産トークン「EMAX」を自身のインスタグラムで宣伝した際、25万ドル(約3600万円)の報酬を受け取っていたことを明らかにしていなかった。同氏は今後3年間、暗号資産トークンの宣伝を行わないことにも同意したという。

有名人を起用した暗号資産の広告を巡っては、非営利団体U.S.PIRGが今年2月、当局に監視と規制を要求していた。その当時、国民的イベント「第56回スーパーボウル」のテレビCMに複数の暗号資産企業が初登場し、有名人を起用した宣伝合戦が繰り広げられていた。

今回の起訴について、SECのゲーリー・ゲンスラー委員長は「投資家は暗号資産の宣伝に偽りがないかどうかを知る権利があるが、カーダシアン氏は法律で義務付けられている情報を開示しなかった」と指摘、こうした投稿を行わないよう他のインフルエンサーにも警告を発した。投資家には「有名人やインフルエンサーが暗号資産を支持しているからといって、その投資商品がすべての人に適しているとは限らないことを知ってほしい」と注意を呼びかけた。

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