怪しい通販サイトでニセ物届くトラブル 代引き配達で被害深刻化🔒

◎ほぼ泣き寝入り 国民生活センター注意呼びかけ

今年の消費者月間、テーマは「デジタルで快適、消費生活術」。だが「快適」どころか、デジタルでトラブルだらけの分野がある。ネット通販販売だ。その中でもニセ物を購入させられ、結局、返金されずに、泣き寝入りを強いられるという被害が全国で発生。悪用されているのが代引き配達(代金引換サービス)だ。SNS上の広告を見て公式通販サイトと思って申し込んだところ「公式」ではなかったという相談事例の中には代引き配達被害が目立つ。国民生活センターは4月27日、このような「代引きニセ物販売」の苦情相談が年間4000件台で推移、ニセ物関連相談のうち代引き関与の割合が21年度以降6割以上へと増加したことを明らかにした。

取扱商品はニセブランド品が多い。代引しか選択できない通販サイトや、代引き配達に一方的に変更させるサイトも横行。大手プラットフォーマーは「われ関せず」と被害解決に消極的だ。国民生活センターは、被害時にはすぐ「消費者ホットライン188へ」と注意を呼びかけているのだが……。

「代引き配達」では、販売業者が「依頼人」、消費者が「受取人」という構図となる。消費者に商品を引き渡す宅配業者は、販売業者の代わりに消費者から商品代金を集金・受領する。だから、消費者が届いた商品を受け取った後にニセ物と知り宅配業者に返金を求めても……(以下続く)

(本紙「ニッポン消費者新聞」5月1日消費者月間特集号より)

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